「ゲームを仕事にすることとは?」ゲーム業界で生きる3人の回答

Red Bull Gaming Sphere Tokyoにて、ゲーム業界への就職活動の参考となるイベント「TOPANGA 就活準備講座」が2月25日(日)に行われました。

ゲーム業界で活躍するプロゲーマーの方やメーカーの方はもちろんのこと、日に日に注目度を増していくeSports関係の業界の方々が登壇し、就活生やゲーム業界に興味を持っている人々に向けて興味深い講演がなされました。

本記事では、「ゲームと共に生きる、働く」をトークテーマにした、プロゲーマーのときどさんとネモさん、株式会社スクウェア・エニックス 横田賢人さんの鼎談の内容をご紹介します。

ときどさんと横田さんは中高の同級生、ネモさんとときどさんは同じプロゲーマーとして歴戦をともにしており、ネモさんと横田さんは現在同じ会社に所属しているという関係図のお三方。

ゲームをやりたいから学業をやっていたというときどさん。就活に関しても「他人事だった」と語るほどゲームにのめり込んでおり、就職がいざ目の前に来た時に驚かれたそうです。

「好きなゲームを続けていて嫌になったことは?」という質問に対して「勝てなかったときですね。4年前くらいに手痛い敗北をして、自分の浅さが露呈してしまって。その時は何を改善すればいいのかも分からなくて辛かったです。プロとしてはパイオニアなんですが、格ゲーに取り組んでいる先輩方の意見を聞いて乗り越えられました」と回答されました。

大学では単位を取りつつも、卒業後のことはあまり考えていなかったというネモさん。親御さんから指摘されて就職を意識してゲーム業界を志すも、業界の方から「忙しすぎてゲームをプレイできなくなるかもしれないから、やめた方がいい」と言われたとのこと。そこからシステムエンジニアとして就職するも「(就活した)当時にプロゲーマーがあったら分からなかった」とも語られます。

ずっと好きなゲームを続けていることに関しては、「(前の会社にいた10年間で)自分は嫌だと思うことはなかったです。人脈も出来ましたし、早く帰れていたので趣味にあてる時間もあったので」と答えられました。

プロゲーマーとして活躍している動機について「自分もそうでしたが、将来が不安だからプロゲーマーにならなかったという方も多いと思うんです。なので、プロゲーマーとしての事例を起こしていければ面白いだろうなと思っています」と回答され、兼業プロゲーマーのパイオニアとして、今後も活動を続けていくことを明言されました。

「好きなことを仕事にすること」に関して横田さんは「好きだからこそあえてゲーム業界に入らなかった知り合いも多い」といいます。

ご自身がスクウェア・エニックス社に入られたきっかけは「高校時代成績が良かったんですが、出始めたMMORPGにハマってしまって成績を落としてしまったんです。大学に刺激が少なくて、働きながら学んだ方がいいと思って、アルバイトとして入社をしました」とのこと。

「好きなことを仕事にすることに関してギャップがあったのでは?」と横田さんに質問するときどさん。

「思っていたことと違うということで、辞めていった人はいます。自分はゲームは面白いもので、作っている人の一員になったら最高だなと思っていました。実際はどんな仕事にも泥臭い部分と表に出る部分の組み合わせがありますが、自分は嫌ではなかったですね」
と回答。

横田さんは「3人ともゲームが好きという共通点があります。好きだからこそゲーム業界に入らなかった人も多いですが、いまこうして3人ともやれているので、大丈夫ですと言いたいですね」と就活生に向けてメッセージ。

ときどさんは「僕の場合は運もありますが、その気持ちを持って自分が正しいと思う道を取り組んでいれば、少なくとも自分に近い周りの人には伝わると思います。周りに伝われば仕事としてはやりやすくなるのでは」と語られます。

ネモさんは「タイミングというのもあります。プロゲーマーが自分が就職をしようと思った頃は無かったけれど、最近はeSportsに対するイメージも変わって来た。だからこそ職場や家族に相談して転職を認められたんです」と話されました。

ゲーム業界に関わる人がメディアにも出ることが増えてきたので、職業に対する懐疑的な部分が変わって来たとも話題に。将来のことを気にせず安心してゲームに取り組めるように、企業の取り組みや周囲の認識も変わっていくのだろうと感じました。

「不安かもしれないけれど、足を踏み込んでみたら心がついてくるかも」と話されたときどさん。ゲーム業界を志している方は、ぜひ参考にしてみてください。